思えば、OLYMPUS M ZUIKO DIGITAL 40-150/2.8 PROというレンズのスペックを見た時、真っ先に浮かんだのが
こりゃ「大撮番長」だな…
というものだった。
最長で換算300mm相当の画角と、F2.8の明るさを併せ持ち、且つズームレンズであるそれは、野外で且つ制約の多いくせに機動力はそこそこ求められる大撮影会的な条件下でこそ最も活きるものであろうという確信である。
そういうこともあって、実はこのレンズを大撮に投入したくて昨年来ウズウズしていたというのは、これまた事実である。
が、行くに足る「理由」になる要素も当然必要であり、その機会を何時にするかということは常に脳裏にあった。
そして、丁度よく上京するタイミングと、これまた彼女が受験生活から復帰するというタイミングが何故か一致してしまったこと。且つ、ある程度前半を犠牲にするもののどうにか予定上の帳尻は合うことから、ここを初投入の場としたのである。
しかして、この取り合わせがどんな感じになるか?!というのは、画像を見てもらって判断していただければよろしい。
ボケ量は、カメラの性格上、そして実焦点距離とF値の関係上、さほど多いものではない。が、明るさは活かせる。且つ無駄に被写界深度を気にすることもない。必要な画角は当然得られるというあたりからも、個人的には狙い通りではあったと考えている。
しかしながら、肝心のMFT機を使う人の中ですら、これを使っている人をほとんど見なかったのは寂しい限りであるが。
このレンズもまた、既存のフィルム機ベースのシステムでは到底成し得ないことをカタチにしてしまっているブツなので、今現在MFT機を使ってる諸兄に於いては、より大きいフォーマットに目移りしそうになっても、腹くくって頑張ってでも手に入れるべきじゃないかなぁ…と思う次第。
画像をクリックすると、画像ページに行けます。